兵庫県立伊和高等学校 教職員研修会 実施報告書

〜対人関係を通して自己肯定感を育み、チーム力を生むコミュニケーション〜
一般社団法人 新コミュニケーション協会JAPANは、兵庫県立伊和高等学校にて教職員の皆様を対象とした研修会を開催いたしました。
生徒への手厚い支援が自立につながりにくいと感じる場面において、今求められているのは「不足を埋める支援」から生徒本来の可能性を「信じる支援」へのパラダイムシフトです。今回の研修では、教員ご自身の心のバランスを整えるセルフメンタルケア(セルフコンパッション)と、誰も排除しない安心安全な空間を創り出す新しいコミュニケーションのアプローチについて、体験ワークを交えて深めました。
◆ 開催概要
日時: 令和8年8月26日(水)10:00〜11:30
対象: 兵庫県立伊和高等学校 教職員の皆様
テーマ: 『対人関係を通して自己肯定感を育み、チーム力を生むコミュニケーション』
講師: 一般社団法人 新コミュニケーション協会JAPAN 会長 中原 圭子
◆ 研修内容とプログラムのハイライト
1. 個人ワーク「同化と反転(内面の分離)棚卸し」
「理想の教師」であろうとするあまり、無意識に「こうあるべき」という強い正しさを握りしめてしまうことがあります。個人ワークでは、職場でのルールや後回しにしてきた本音(弱音やサボりたい気持ちなど)を振り返りました。 目の前の生徒の気になる言動を「自分自身に許してこなかった姿(鏡)」として捉え直すことで、自身の内面的なルールと抑圧に気づく第一歩となりました。
2. グループワーク①「二元の葛藤紐解き(トラブル場面のロールプレイ)」
放課後の清掃時間を舞台に、「ルールを守らない生徒に憤る生徒A」と「体調不振でマイペースな生徒B」、探る教員Cのやり取りを体感しました。 従来の「正論やマナーの押し付け」では双方が心を閉ざして指導が行き詰まってしまいますが、教員自身が「頑張りたい自分」と「休みたい自分」の両方を許したまなざしで立つことで、生徒双方の思いをありのまま受け止め、安心感と関係性の再生を生み出せることを学びました。
3. グループワーク②「認識を混ぜ合わせる集団づくり」
欠点や弱さを排除するのではなく、それすらも一つの個性として共有し補い合えるクラス・チームづくりのあり方を議論しました。互いの異なる視点や認識を「混ぜ合わせる」ことで、生徒も教員も「ありのままの自分でここにいていいんだ」と感じられる場づくりの実践方法が提示されました。
4. 変容事例の共有と振り返り
不登校気味だった娘に対して激しい葛藤を抱えていた養護教諭の実例を紹介しました。娘の姿が「幼少期に甘えたかった自身の本音の映し出し(鏡)」だと理解して受け入れた瞬間、親子の関係性が180度反転し、不登校が解消するとともに毎日の関わりが劇的に軽やかになりました。

◆ 担当者様・参加者の声
研修後、学校の担当者様より温かいメッセージをいただきました。
「お話を伺いながら、母としての想いや日常のさまざまな出来事に深く共感いたしました。 私自身、自分と真逆の視点に出会うと避けてしまうことがありましたが、その違いや表裏を受け入れることで新たな発見が生まれ、自分の世界が広がっていくことを改めて実感いたしました。」
◆ まとめ
生徒の自律を願うとき、まずは教員自身が「完璧であらねばならない」という重荷を下ろし、ご自身の弱さや声を丸ごと許してあげることが大切です。先生方が自分を慈しみ笑顔でいるその「在り方(幸福感)」こそが、誰一人取り残されない平和で温かな学校づくりの原動力を育みます。
一般社団法人 新コミュニケーション協会JAPANでは、これからも教育現場の可能性を共に開く取り組みを推進してまいります。
関連する取り組みのご案内
【PROJECT.01】教育現場の可能性を共に開く取り組み 当協会では、学校現場での日常的なコミュニケーションエラーを解消し、生徒と教員の信頼関係と教育の質を高める各種プログラムを提供しています。教職員研修や学校保健委員会での講演依頼も随時承っております。
虹の原特別支援学校職員研修 – 一般社団法人 新コミュニケーション協会JAPAN Official Website
愛知県一宮市立浅井中小学校 人権学習 – 一般社団法人 新コミュニケーション協会JAPAN Official Website