【日時】2025年12月3日(水) 5年生:2時間目
6年生:3時間目
【場所】一宮市立浅井中小学校 体育館
今回の授業の目的は、「新しい物事の捉え方」を通して、他者を通した自己理解を深め、相互理解へとつなげることでした。
日常で感じる「イライラ」「モヤモヤ」を入り口に、自分の内側にある無意識の思いに気づき、それを安心して表現し合う体験を実施。日常に活かせる“新しいコミュニケーション”を、実践形式で学んでいただきました。
講師のレクチャー後には、教頭先生と担任の先生方による寸劇を実施。同じ台本で5年生・6年生それぞれの時間に披露していただき、その内容をもとに児童同士が自身の「イライラ」「モヤモヤ」について語り合いました。
開催まで丁寧に打ち合わせを重ね、授業を共創してくださった教頭先生からは、終了直後に
「この授業が、すべてのボトムアップにつながると感じた」
とのお言葉をいただきました。
当日は、近隣の小中学校より管理職をはじめ7名の先生方が見学に来られ、教育現場での展開可能性について高い関心が寄せられました。
その後の学校アンケートでは、児童の自己評価の満足度がこれまでよりも明確に向上していたとのことです。
象徴的なエピソードがあります。
授業の前に、欠席明けで体調が万全ではないまま登校していた女子児童に対し、男子児童が「保健室に行ってろ!」と声をかけ、その言葉に女子児童が涙を流す場面があったそうです。
グループワークの中で、当初、子どもたちはその男子児童に対し「きびしい」「ひどい」と反応しました。しかし、「すべてのものはセットで存在する」という視点を共有し、その言葉の奥にある思いをみんなで探ってみると――
「もしかして心配して言ったの?」
「優しさがあったってこと?」
という声が上がりました。
そう言われた男子児童は照れたように笑い、
「そういうことか」「言い方だね」
と空気が一瞬で和らぎました。
この体験を通して、子どもたちは「対立しなくてもいい」という可能性を体感します。
自分の本当の思いを安心して感じ、共有できることが、自己肯定感と他者尊重の両立につながるのです。
児童の自己評価向上という具体的成果に加え、管理職を含む教育関係者からの関心の広がりは、本プログラムの再現性と発展性を示すものです。今後は、地域内外の学校へと展開を広げ、「相互認識」を基盤とした人権教育のモデル構築を目指していきます。
自分も相手も、等しく大切にする。
相互認識による新しいコミュニケーション。
あなたの学校でも、取り組んでみませんか。